殺人の門

東京に行くときに持っていくように買いましたが、分厚すぎて失敗した、と

思いました(^^;)


しかも初めのほうはあんまり面白くないんです。

後半だんだん面白くなって、止まらなくなります。

主人公の男が子供の時代から物語りは始まります。幼馴染の男に何度も

だまされ、痛い目を見るのです。

その関係は大人になっても続きます。そして主人公はその男に殺意を

抱くようになります。

それは幼い頃からいろいろな死を見てきたことにも影響しているのです。

でも何度、「男を殺そう」と思ってそのたびに思い切れず、まただまされる

のです。


何度も騙されるほうが悪い、とも思いますが騙すほうの男のように

「妙に口が上手くて、人を丸め込むのが上手い人」というのは実際いると

思います。


主人公は自分の不幸は全てこの男のせいだと思います。

物語の途中では殺人事件や、大事件が起こるわけではありません。

主人公の人生に沿って進んでいくので、だんだん自分も主人公の

気持ちに同調していくような感じがします。


最後の1ページまで結末はわからない一冊です。